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情報…確かに少ないか。
バトンメールの真偽を確かめるにしろ…情報が多いほうがいいか。
「はぁ…」
「ちょッ…ため息つくのやめてよ」
「あぁ悪い悪い。また桃華に巻き込まれたな」
と笑ってみせた。
「まぁいいじゃない。良い刺激になるでしょ?」
ははッと乾いた笑いしか出なかった。
「で、情報はどう集めるんだ?」
「そうねぇ…もう一度、私の後輩に会って話しを聞いてみましょう。新しい何かが分かるかもしれないしね」
そう言って桃華は携帯を取り出してメールを作成しだした。
多分後輩にメールして、時間を作ってもらうつもりなのだろう。
その間に俺は簡単に知りたい事…
いや知っていた方がいい情報を考えていた。
まずは…
いつからバトンメールが始まったのか?
具体的にどんな物がなくなったり、壊れたりしたのか?
この2つは重要だろう。
他には…
「あ、ごめんごめん。メールは送ったからもう大丈夫だよ」
「そか。メールがいつ返ってくるか分からないだろうし、少し母校の方に行ってみるか」
「…そうね。ぼけぇってしててもね」
お互いの同意を得て、俺達は母校に向かって移動を開始するべく席を立った。
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