CASE1『バトンメール』

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情報…確かに少ないか。   バトンメールの真偽を確かめるにしろ…情報が多いほうがいいか。   「はぁ…」   「ちょッ…ため息つくのやめてよ」   「あぁ悪い悪い。また桃華に巻き込まれたな」   と笑ってみせた。   「まぁいいじゃない。良い刺激になるでしょ?」   ははッと乾いた笑いしか出なかった。   「で、情報はどう集めるんだ?」   「そうねぇ…もう一度、私の後輩に会って話しを聞いてみましょう。新しい何かが分かるかもしれないしね」   そう言って桃華は携帯を取り出してメールを作成しだした。   多分後輩にメールして、時間を作ってもらうつもりなのだろう。   その間に俺は簡単に知りたい事… いや知っていた方がいい情報を考えていた。   まずは… いつからバトンメールが始まったのか?   具体的にどんな物がなくなったり、壊れたりしたのか?   この2つは重要だろう。   他には…   「あ、ごめんごめん。メールは送ったからもう大丈夫だよ」   「そか。メールがいつ返ってくるか分からないだろうし、少し母校の方に行ってみるか」   「…そうね。ぼけぇってしててもね」   お互いの同意を得て、俺達は母校に向かって移動を開始するべく席を立った。  
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