CASE1『バトンメール』

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分かりましたと軽く会釈する。   女性も帰路についた。   「これ以上、ここにいても仕方ない…」   長井は呟いて、携帯電話で成警部に連絡を取る。   『もしもし、長井です。お疲れ様です。何か動きありましたか?』   『ー私の方は…少しだけ気になる情報があった。長井…お前はどうだ?』   『特には…ただ別件で気になる情報は手に入れました』   『そうか。なら一度合流して情報の交換するか?』   『そうですね。それが良いと思います』   『なら…今から今朝いた喫茶店に集合でいいか?』   長井は了解しましたと伝えて電話を切った。   この公園からだと、歩いて30分くらいだろう。   腕時計に視線を移して…   「14時過ぎか…情報交換したら一度、署に戻るべきか」   よし、と気合いを入れ直して待ち合わせの喫茶店に移動を開始した。  
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