6人が本棚に入れています
本棚に追加
ブーブーっと携帯電話がバイブ音と共に鳴っている。
携帯の画面を確認したら、一通の新着メールが来ていた。
誰からだ?
頭の中で、呟いて確認をする。
画面の名前は流籐桃華(るとう ももか)と表示していた。
またか…まじ、勘弁してくれよな。
流籐桃華…
俺の幼なじみで、ホラーが大好きな少し変わった感性を持つ女性だ。
ーホラーが好きだから変わっている訳ではない。
何が変わっているかと言うと…
ホラー現象…つまりは心霊スポットを1人で回ったりするのだ。
俺も嫌いではないが、それは映画や本の中だけであって、実際に行ったりはしない。
だが、最近は流石に女性1人でうろつくような事はしなくなった。
その代わりに俺が巻き込まれる…と言う訳だ。
だから本当に勘弁して欲しかった。
去年成人を迎えて今年からは心機一転、やりたい事を探して何かを始めると決めていたのだ。
正直な所…邪魔はされたくない。
が…メールを無視する訳もいかず、内容を確認する。
最初のコメントを投稿しよう!