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お好み焼きを食べながらさっきの続きを話す。
「えっと…どこまで話した?」
「メールを任意で送るようになった?からだよ。要約して言えばだけど」
桃華はあぁと、思い出したように頷く。
「そうそう。で、メールが送られて来たら、誰かに送らなくてはいけない…訳じゃないのよね」
「それは…メールの最後の注意書きにあった所だね」
うんと桃華は頷き、お皿に乗ったお好み焼きを口に運ぶ。
「私は…あの作りは面白いと思ったよ。だって、普通は自分が不幸になりたくないから…別の人間に送って広める訳じゃん…なのに、これは…広める気がないのかな」
「…確か、不幸の手紙やチェーンメールが桃華が言った作りだったよね」
「そうだよ。だから今回は不幸の手紙等のやり方とは真逆なの」
だから桃華は面白いと思ったのだろう。
確かに真逆だ。
送れば、自分が不幸になる。
それなら普通は送らないだろう。
…このバトンメールを信じたらの話しだけど。
「じゃ…放置していたら廃れるんじゃない?前に流行った時がそうだったんだろ?」
「…それが…廃れるより広まっているみたいなのよね。不思議でしょ」
あぁと俺は頷いた。
「それに今回は知らない人間じゃなくて、知っている人間から送られて来る可能性が高いからこそ…広まっているのかもね。それにー」
と、桃華はここで一端、声を止めて飲み物を含んで続ける。
「親しい友人に不幸が起きるって聞いて…いくら悪戯の一種でも気分はよくないから…だから送ってしまう。自分にならだったら、放置してたかもね」
「なるほど。確かにそうだな。悪戯にしては上手いやり口だな」
ここで俺はずっと疑問に思ってた事を話した。
「で、桃華は朝のメールから今までずっと、このバトンメールの話しオンリーだが…もしかして何かある?」
今までの桃華の行動からすれば…
間違いなく裏がある。
ない訳がない。
「あら。やっぱりそう思っちゃう?」
「図星だろ?」
「う~ん…半分かな。実は、私も今回の新しいバトンメールって知らなかったのよね。相談されるまでは」
桃華の表情が少し曇った。
「相談?」
「えぇ。後輩なんだけど。私達の母校のね。で、私がバトンメールを知らなかった理由は…母校で流行っているから…いや…母校だけで流行っていると言った方が正しいかな」
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