4人が本棚に入れています
本棚に追加
「あ"~!! 遅刻する!!」
朝。チュンチュン雀が鳴くのを無視して、ひとりの少年が全力疾走していた。
短い茶髪を風になびかせながら走る少年は、なかなか整った顔立ちをしていた。カッコイイ系美少年だ。
彼の名前は、アキ。
どうやら寝坊して、学校に遅刻しそうになっているらしい。
「仕方ない…。アレ使うか」
走っていたアキは走るのをやめて、ふー。と、息を吐き出した。
それから目を閉じると、学校をイメージして一歩を踏み出した。
最初のコメントを投稿しよう!