ようこそパラレルワールドへ?

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 * * * * * * * * 「「おはよう」」 クラスメイトに適当に挨拶しながら、アキとモモは教室に入った。 その後を追うように、青いショートの髪の少女が入って来る。愛らしい顔立ちの活発そうな少女だ。 少女は教室に入ると、直ぐにアキとモモの前にやって来た。 ニカッ。と清々しい笑顔を愛らしい顔に浮かべて、少女は元気よく挨拶。 「よっ!! アキ、モモ。はよ~」 「「おはよー、カイ」」 カイ。と呼ばれた少女は、アキに向かってニヤリと笑う。 「アキ~、テレポート使っただろ? あたしは見てたぞ」 カイは自信満々な様子で責めるようにアキに言った。 そんなカイに向かって、アキはにっこり笑う。 「うん。見てたって事は、カイも使ったんだよな?」 「うっ!!」 「じゃなきゃ、知るわけ無いし。遅刻してるもんな?」 「あぅ―――」 シューンと小さくなって黙り込むカイ。 立場は逆転して、いつの間にかアキがカイを責める形になっている。 そんな様子をモモはキラキラした瞳で、楽しそうに見守っていた。 「で、何か言う事は?」 「あぅ――…ごめんなさい」 項垂れ、謝るカイ。 きっと、そんなカイに周囲の男子が萌えている事など、知りもしないだろう。 悔しそうに唇を噛みしめ、カイは小声で呟く。 「くそ~。サディスト、アキめっ!!」 「何かな? マゾヒスト、カイちゃん?」 「あたしはマゾじゃない~っ!!」 カイが叫んだ所で、遂にモモは吹き出した。 「ぷっ、あははっ!! 相変わらず面白いなぁ。アキとカイの夫婦漫才」 「「誰が夫婦だっ!?」」 「あっはっはっは!!」 揃った声に更にモモの笑い声が大きくなった。 と、そこへ――  
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