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少し動けばキスできる程の距離で甘い吐息を吹きかけられる。 これで欲情しない男がいたとしたらそいつを尊敬したい。 …今わかった―――正しくはさっきからうすうす勘づいていたが信じたくなかった―――が、俺は吹雪に欲情しているらしい。 さっきから言っているように、どんなに中性的な外見の整った顔だろうと、コイツは男だ。 俺にそんな趣味は無い!と一人頭の中で自分に言い聞かせる。
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