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さて、今の状況を整理しよう。 先ほど呼ばれた後、不思議に思いつつ吹雪に連れられて誰もいない部室に入った。 そこまでは良しとしようじゃないか。 問題はその後だ。その後。 部室に入り、おもむろに鍵をかけた吹雪は、しな垂れ掛かるよう俺によりかかってきた。 不意の体当たり(そうだ、寄りかかるというより、体当たりというほうが表現が正しい気がする)でよろけた俺は部室の薄汚い床に尻もちをつく。 そんでもって、 「いきなり何なんだ」 と、咎めるように吹雪に言った。勿論この体制は尻もちをついたままだ。
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