10人が本棚に入れています
本棚に追加
さて、今の状況を整理しよう。
先ほど呼ばれた後、不思議に思いつつ吹雪に連れられて誰もいない部室に入った。
そこまでは良しとしようじゃないか。
問題はその後だ。その後。
部室に入り、おもむろに鍵をかけた吹雪は、しな垂れ掛かるよう俺によりかかってきた。
不意の体当たり(そうだ、寄りかかるというより、体当たりというほうが表現が正しい気がする)でよろけた俺は部室の薄汚い床に尻もちをつく。
そんでもって、
「いきなり何なんだ」
と、咎めるように吹雪に言った。勿論この体制は尻もちをついたままだ。
最初のコメントを投稿しよう!