1章(転入生)

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今思えば当たり前の事がこの学校では当たり前じゃない事が始まりだったかもしれない 「転入生ぇ?」 隆二と昨日あはんうふんな事してご機嫌絶頂だったのでいつもより少し早く生徒会室に来た俺は副会長の言葉に少しびっくりした。 いや、まだ夏休み明けなら分かるけど今は5月半ば 中途半端すぎないか? 「何でも理事長の甥らしーよ?」 今まで仮眠室でゲームしていた会計がこっち来ながら言った。 この会計、 平川 隆一(ヒラカワ リュウイチ)って言うんだけど、あ お分かりだと思うけど隆二の兄。 これがまたチャラい。下半身ゆるゆるなお方でございま 「あぁ、成る程」 編入試験なんて受けてないだろうね どうせ裏口 どうせコネ 「裏口乙」 綺麗に手入れされた髪をツインテにしている書記がぼそりと呟く 相変わらず毒舌 因みに書記は 自称田中 麗(タナカ レイ)本名は田中 三郎 (ダサ ついでに女装癖
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