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肩で息をしながら猫は黒猫を睨み付けました
その目がとても怖く、黒猫は周りの猫を見渡しました
周りの猫は黒猫と目が合うと反らしていましたが黒猫を睨み付けて居たのははっきり分かりました
“そっか…ごめん…もう…来ないから…迷惑かけてごめん…”
黒猫は溢れる涙をこらえて最後に微笑むとすぐに走って行ってしまいました
ずっとずっと走って、誰も居ない、昨日見つけた場所で黒猫は泣きました
『黒猫だから…』
生まれつきで、変える事が出来ない真実が黒猫を苦しめました
その日から黒猫は誰も信じなくなりました
“信じたら裏切られる”そんな考えが黒猫に芽生えたからです
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