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【あれから何の変化もなく、時は経ち私たちの卒業式を迎えた。】
恵美『今日子~ あんたが心配だょ~ 私がいなくても大丈夫?今ならまだ間に合う 私と一緒の高校に…』
今日子『…間に合うって…あの… かなり日本語 間違ってるんですけど…』
恵美は強い口調で、今日子の両腕を掴み
恵美『毎日、メールすっからね~ なんかあったらすぐ 連絡してよ~』
今日子『うん、分かった分かったから 泣かないでよ~』
恵美は、ずっと今日子の腕を掴みながら泣いていた。
恵美は、近くの私立高校へ
今日子は、遠く離れたおばさんの経営する美容室で働きながら、夜間学校へ
互いに別々の道を…
そして
新たなる道を…
今日子『いつも私が 鈍臭いから、迷惑ばっかかけてゴメン…
いつも私の事、見ててくれて本当にありがとね…
遠く離れていたって
ずっと ずっと友達だよ!』
ふたりはずっと
涙が止まらなかった。
今日子は学校を去る前に
校庭のど真ん中で、立ち止まり嬉しそうに笑みを浮かべた。
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