ハナミズキ

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ムッと末子は一瞬俺をにらみ、また堅焼きせんべいをほおばる。 俺は少しのびをして壁に掛かったデジタル時計に目をやった。 6月21日金曜日の午後6時30分。 オレンジ色の電子文字が時刻を告げた、それから10分後に、変わっていく運命などこのときは知る由もなかった… そして、運命の歯車は動き出す。 「まどろっこしいわねぇ。 何があんのよ、いったい?」 「ゴメン、マジで本当に黙っててくんないかな?」
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