Day of start

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「もしかして、チョコでもくれ……「それはない。」」 即答は酷い。 まぁ、分かってだけどね~… 「流石に、速すぎない?」 「どうせ、分かってたでしょ?」 でも、義理でも欲しいだろ。 「じゃあ、何だ?」 「教えたら意味が無いの。」 「そこを何とか。」 「ダ~メ」 どうしても駄目らしい。 「わかった? 待ってなさいよね。」 そう言って、桜木は学校内に戻っていった。 やっぱり、和泉にも用があるっぽいな。 幸い、佐藤はトイレだったので、さっきの話は聞かれずにすんだ。 ちょっと長いな。 先に帰ろうかな? そう考えていた矢先 「遅くなってすまん。」 「何してたんだ?」 「いや~ なんか先生に呼ばれてたみたいでさぁ」 「!?」 しまった。 自分も呼び出されてたんだ。 「すまん! 自分も呼び出されてたんだ!」 「あぁ、たしかにそうだったなぁ。」 「覚えてたなら、言ってくれよぉ!」 自分は、慌てながら靴を校内用の上履きに履き替えていた。 「すまないが、先に帰ってってくれ!」 そう言って、自分は慌てて数学準備室に向かった。
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