Prologue

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「この世界はどうしようもない」 自分は少し前くらいからそう思うようになった。 父母からは『『勉強しなさい!』』 の嵐 学校に行っても同じこと。 何故だか自分の友人たちは皆頭がいい。 そんな中に取り柄の無い自分が一人。 本当にこの輪の中に入っていていいのか、たまに不安になる。 更に女子から、キモいなんて言われる事は日常茶飯事だ。 自分は何もしていないし、考えてもいない。 まぁ、少しはあるけどよぉ…… でも皆が皆、そんな事を言うわけではない。 そう、彼女がその一人だ。 高校の初めての文化祭があってから、自分は彼女の事が気にになった。 何故だかは、自分にも詳しくは分からない。 これが、『好き』と言う気持ちなのかも分からない。 だから、この気持ちは、誰にも教えないし、伝えない。 伝えたとしても、 迷惑なだけ そう、恋なんてものは自分には関係ない。 関係ない…………
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