115人が本棚に入れています
本棚に追加
/123ページ
「キーン、コーン……」
休み時間終了のチャイムが、校内に響き渡る。
「んじゃな。
また後で。」
「では。」
2人が、自分の席に戻って行く。
さっきの会話の中にもあったが、
自分の名前は木々泣 優(きぎな ゆう)と言う。
さっきの授業風景から分かるとうり、自分は毎時間差別することなく、眠り続けている。
理由はきちんとある。
ここは、簡単に言うと平均レベル以上の学校。
だから、奇跡の結果で入試を通る事が出来た自分には、授業の内容が全く理解出来ない。
だから、仕方がなく寝ている。
仕方がなくだ!
しかし、安心したまえ。
まだ赤点は2度しかとったことがないのだ。
進学には、問題ない。
ここの学校はすこし珍しく、2年と3年の時にはクラス替えが無い。
あるのは2年の文化祭終わりの一度だけ。
その時からもう進路が決まりだす。
ちょっと気の早い高校だ。
最初のコメントを投稿しよう!