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そうこうしている内に、学校の授業が終わった。
頭を計4発受けた事もあり、内容が全く入ってこなかった。
嘘です。
元々、聞く気なんてありませんでした。
「優~~
一緒に帰ろうぜ~」
佐藤はいつも元気がいいな。
「なぁ、自分は何故4発も殴られたのだ?」
そうだ、寝ているだけなら、こいつも毎時間寝ている。
「いや……
お前、テストの点数も悪いじゃん。」
確かにそうだ。
佐藤は授業中寝ているが、
何故かノートはしっかりと書いており、テストの点数においてはクラスのトップ3には絶対に入る脳の持ち主だ。
「お前は…なんで、頭がいいんだよ~…」
神様も、不公平だ。
同じ待遇にいるのに
こいつだけ頭がいいのはおかしい。
「俺様は、てんさ……「黙れ」」
佐藤が言い切る前に止めてやった。
帰り支度もすみ、今まさに帰ろうかとしると和泉がいないことに気付いた。
「和泉は?」
「生徒会だってよ。」
何故に自分の友達は、イケメンで頭もいい人だけなのだろう。
「あ!
それと、ちょっと買い物に付き合ってくんねぇ?」
「何の買い物?」
「姉さんと妹の買い出し」
「1人で行ってこい。」
「ひでぇ~」
知んねぇよ、そんなこと。
なんで自分がお前のパシりに付き合わされないといけないのだ。
「じゃあ、いいや。」
いいのかよ!
「つか、何頼まれたの?」
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