Day of start

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「お前……それ、本気で言ってるのか?」 「嘘を言っても仕方がない。」 自分は、佐藤が言ってる意味がイマイチわからなかった。 「はぁ…… 今日は何月何日だ?」 「2月13日だろ?」 「明日は?」 ようやく、意味を理解した。 「なぁーんだ。」 自分が、興味無さげに返事をする。 「なんだ!?それは!?」 何故か、佐藤の口調が変わった。 「貴様と言うものは! 明日と言う特別な日の為に、この俺自身が、2ヶ月間なにをしたか知らんのか!」 「知ってる」 「うむ、言ってみろ。」 「女子へのアピール。」 「貴様!? 気付いていたのか!?」 あんなワザとらしい、ウインク等を いきなり冬休み前からされたら、周りにいる人物は、誰だって気付く。 「しかし、まぁいい。 この下準備のおかげで、今年も10個は軽いな。」 「うるさい。」 しかし、『も』と言うだけあって、本当にこいつは、義理も含め、毎年10個前後は貰っている。 それだけ、こいつはカッコイイと言うことだ。 おそらく、和泉も8個くらいは貰うのだろう。 今の時点で、単純計算 この40人クラスの中の20人の女子は、ほとんどの確率で佐藤か和泉に気があることになる。
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