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気力を振り絞って仕事を終え、帰路に着く。
家に着いた頃には、時計の針は10時を廻っていた。
気分が悪いからと、さっさと自室に戻ってベッドに横になった。
翌日の日曜日、事態は1月の川崎事件を彷彿とさせる程、朝から気分が悪く2階のトイレに籠もっていた。
朝食も昼食も、階下に降りる事無く過ごした私を、不審に思ったのか、母が2階に上がって来た。
「どうしたの?ご飯も食べないで。」
「気持ち悪い。」
そう答えるのがやっとだった。
早く病院に行った方が良いという事になったが、あいにくの日曜日。
かかりつけの医院は休みだ。まだ事の重大さに気付いていなかったが吐き気だけでも鎮めようと、市内の救急医療センターに行く事にしたのだった。
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