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宿泊する事になっている従姉の家に着いた時には、嘔吐が激しくて立っているのもやっとだった。
もう時間は午後8時を廻っているだろうか。
荷物をおろし、早速布団を敷いて貰って休んだが一向に回復する兆しはない。
突然私を襲ったこの吐き気が車酔いなんかでない事は、とっくに気付いていた。しかし特に持病等無かったので、又、卵アレルギーのせいだという思いがぶり返していた。
きっとジンマシンが皮膚でなく、胃の粘膜に出来たのに違いない。私が何度も
「卵にあたった。」
と言い張るので、従姉が
「電車に揺られて卵がシェイクされて体中に廻っちゃったんだね。」
等と言っている。1時間程過ぎたが、その頃には洗面器を抱えてげろげろするばかりだったので近くの総合病院の救急センターで診て貰う事になった。
病院に付き、既に歩けなくなっていた私は、従兄におんぶされ受け付けを済ませた。
スカートがめくれあがりパンツが露になって待合室の人にじろじろ見られたが、そんな事はもうどうでも良くなっていた。
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