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「終わった終わった。腰がいてー」
「もう無理でやんす……」
「さすがに疲れるね……」
「なんだよお前らだらしねーな」
矢部、朝霧が倒れるなか神岡だけはまだ体力が残っていた。
「みんなお疲れ様。おかげでグランドがかなり綺麗になったよ」
「さっ今から練習っすか?」
「その前に自己紹介しようか。他の部員も集まってきたみたいだし、矢部君らもダウンしているしね」
草むしりが終わって徐々に上級生が集まってきた。といっても2、3年生は合わせて8人しかいないわけだが。
「改めて、僕は桜ヶ丘野球部部長の荻原だ。まぁ一年生とは半年という短い間だけどよろしくな! まぁ見てのとおりうちの部員は人数が少ないし、毎年初戦敗退ばかりだけど、僕達の目標は甲子園に行くこと。みんな頑張ろう!」
「甲子園に行くこと…じゃなくて甲子園優勝するんだ! ぐらいの気持ちじゃないとキャプテン!」
荻原のセリフを訂正するかのように神岡が反論する。
「むっ…そうだな。甲子園優勝目指して頑張ろう! ではキミから順に自己紹介してくれるか」
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