夏の始まり

20/23
前へ
/305ページ
次へ
「さぁそろそろ帰ろうぜ。明日試合なんだからな」 時刻は9時を回っていた。長居はするつもりはなかったが話に花が咲き、こんな時間帯になってしまった。 「んじゃ俺と佐山はこっちだから」 「ああ、また明日」 「竜二!」 「ん?」 「明日絶対勝とうな!」 「当然だろ! じゃあな!」 朝霧、松山、矢部と別れ、佐山とともに帰路につく。 「なぁ? 時間ある?」 不意に神岡がそんなことを言う 「えっ?」 突然そんなことを言われた佐山はきょとんとしていた。 「いや、ちょっとそこの公園で話さないかなぁと思って」 「別に家近いから大丈夫だけど……」
/305ページ

最初のコメントを投稿しよう!

393人が本棚に入れています
本棚に追加