夏の始まり

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「……えっ? なに……?」 いきなりそんなことを言われた佐山は内心ドキドキしていた。 「え~と、その……佐山って変わったよな?」 (だぁ~こういうが言いたいんじゃないのに……) 心の中で頭をもみくちゃにする。 「そう……かな? わたしね、マネージャーになった理由は、人見知りを無くすためって言ってたけど、ほんとうは……1人のある選手を応援するのが夢……だったの。」 「へっへぇ。そうなんだ……その人って……?」 「わたしが応援したいのは……神岡くん……だよ?」 「えっ? それってもしかして俺のことを……」 「……すっ……きだよ」 まさかの逆告白に一瞬頭が真っ白になった。
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