夏の始まり

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「ごめん……わたし何言ってるんだろ。今の……忘れて?」 あまりに恥ずかしかったのか、顔を赤らめながら手で顔を隠すように覆った。 「あっいや、その俺も……佐山さんのことが好きでした!」 ようやく言えた。そっと胸を撫で下ろす神岡だった── 「えっ?」 「つまり……その……俺と付き合ってください!」 少し強がって言い放った。 そして佐山からはいと返事が返ってきた。 するとその一部始終を見ていた連中が話かけてきた。 「ヒューヒュー。優希も隅に置けないわね」 「神岡くんひどいでやんす」 「やっぱりな」 そう、その連中とは松山、矢部、朝霧の3人であった。 「お前ら見てたのかよ!」 「バーッチリ。最初から最後までね」 「お前ら帰ったはずじゃ……」 「悠介がキョロキョロしてたからな。松山がなんかあると踏んで尾行してたのさ」 「てめーらー!──」 ──何はともあれ二人は無事?付き合うことになった。 そしていよいよ負けられない戦いが始まる──
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