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「まさかあなたが監督として来てくれるとは……」
「まぁ監督は初めてだから、いろいろ分からないことだらけだが、みんなと一緒に成長していけたらなと思うよ。これからよろしくな!」
「よろしくお願いします!」
「さて今年は1年が何人入ったのかね?」
「今のところ……6人ですね」
荻原が入部希望届けを見て質問に答える。
「うむ。えー見てのとおりうちは人数が少ない。ということは1年にもレギュラーのチャンスがあるということだ。しかしレギュラーに選ばれたからといって過信してはならない。みな日々練習に励み精進するように!」
「はいっ!」
「それと1年生の実力を見たいので、明日能力テストを行う。心しておくように」
そう言い残しグランドをあとにする桑田監督であった。
「さぁみんな練習始めるよ。まずグランドを軽く10周走ったあと、通称“地獄坂”で坂道ダッシュだよ!」
「え~」
「えーじゃない! さぁ走った走った──」
こうして神岡は高校生活の一歩を踏み出した。
果たして彼らは甲子園へと行けるのだろうか?
名門復活をかけた戦いがいま、始まろうとしている!
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