VS 王城学園

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砂ぼこりがようやく晴れ審判が腕を上げ水平にしコールする。 「……セーフ! ランザスコア!」 「よっしゃああああ!」 スクイズ成功で追加点を奪う。 わずかながら森田の走塁の方が速かったようだ。 ベンチはお祭り騒ぎのように盛り上がっていた。 そして── 再び矢部のバットから気持ち良い快音がグラウンドに鳴り響く。 センターへの大きなフライ。 タッチアップには十分の距離だった。 三神は悠々ホームを陥れ6点目を入れる。 二番真田は三遊間への強い当りを放つもショート中川のファインプレーでチェンジとなった。 真田が凡退するも以前ベンチは盛り上がったままだった。 「矢部今日当たってたなー」 「オイラの実力はまだまだこんなもんじゃないでやんすよ。神岡くんもよくスクイズ当てたでやんすね!」 「必死だったかんな。まぁ俺だから当てれたな。はっはっは!」 ベンチが盛り上がってるといってもこの馬鹿2人が騒いでるだけなのだが──
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