VS 王城学園

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「ットラアイック! ゲームセット!」 ウーーーーというサイレンとともに審判から試合終了のコールがグラウンド内に鳴り響く。 グラウンドに立つラストバッター中川は泣き崩れたまま動けずにいた…… 反対に神岡はナインから祝福を受けていた。 最後の一球それは高めのボール球ではあったが、この日最速の142kmをマークしグラウンドを沸かせたのだった…… 「整列!」 審判の整列のコールで両ナインが整列する。王城ナインは涙で目を真っ赤にしてるのが印象的であった。 「ただいまの試合は6対0で勝者桜ヶ丘高校! 両校礼!」 「したぁ!」 帽子を深々と下げ礼をする。そして互いに握手をした。 「おめでとう。最後の最後まで捉えれなかったよ」 キャプテンである山崎が声をかけてきた。 彼だけは唯一涙を流してなかった。 「ありがとう。よく投げてくれたよ」 荻原が答える。 「あいつまだ1年なんだろ?えぐい1年が入ったもんだな」 神岡の方を見ながら参った参ったと表情をしている。 「彼が入ってきてくれて本当に良かったと思うよ」 「次も頑張れよ!」 「ありがとう」
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