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「この前の試合だけど、やっぱりすごかったよ。三振すごい取ってたもん」
佐山は目を輝かせていた。
「まぁあれは竜二のリードのおかげでもあるけど、ほとんど俺の実力だな」
2つ目のビックマックに手を伸ばしながら大笑いする神岡であった。
「ねえ、次の試合も勝てる?」
「勝てる! 心配すんなって、俺が打たれるの想像できねーだろ?」
あいもかわらぬ自信家神岡悠介
この前向きさは大事である。
「できない……けど、万が一ってこともあるし」
「大丈夫。俺は甲子園まで負けない! お前を甲子園に連れていってやるためにな!」
「えっ?」
決まった。ベタなセリフではあるが、主人公ぽいことを言えた神岡は内心ニヤニヤしていた。
そして──
「ふぅ食った食った。さすがに食べ過ぎたかな」
お腹をさすりながら苦笑い気味に言い放った。
「あれだけ食べたらね」
と笑いながら佐山は返した。
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