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「あのーこの人だかり何かあったんですか?」
神岡は30代くらいの男に話し掛けた。
「彼女がすごいんだよ。女子高生なのに198の記録を出したんだ」
「女子高生?」
いったいどんな怪力女だよと思い神岡は人だかりを掻い潜りその女子高生とやらを見る。
「……」
そこにいたのはどこかで見たことがある人物であった。
「楽勝ね! あんた達男の癖にざこいわよ」
「おい、松山そこで何してる?」
「……あら~神岡じゃない? 奇遇ねえ」
松山は目線を逸らしながら答える。明らかな棒読み。嘘が下手すぎる。
「どう考えても偶然じゃねーだろ。また聞き耳たててたんだな?」
「あたしじゃないわよ。犯人はこの眼鏡よ……ってあいつは?」
「一目散に逃げていったぜ」
と朝霧がクールに返した
どうやら松山、朝霧、矢部もボーリングに来ていたようだ。
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