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神奈川県大会6日目。
桜ヶ丘は2回戦の神奈川大附属との試合を行っていた──
「──よっし!」
グラブを叩き満面の笑みを浮かべている神岡。
どうやらこの日8つ目の三振を奪ったようだ。
そして神岡は嬉しそうにベンチに戻っていった。
「今日も絶好調じゃねーか」
と坂本が神岡のケツを蹴りながら言う。
「痛てっ…。俺は甲子園まで負けませんから!」
じんじんと響くケツを擦りながら自慢気に神岡は答えた。
「へっ相変わらず大口をたたくルーキーだぜ───」
六回を終え6ー0と大量リードしている桜ヶ丘ナインはチームの雰囲気も良かった。
桜ヶ丘は初回に高宮のタイムリーで先制。さらに坂本のタイムリーで2点を刻むと、三回には荻原の2点タイムリー、六回には坂本のソロホームランで神奈川大附属を突き放した。
先発の神岡はストレート主体のピッチングで六回まで1安打ピッチング。二塁を踏ませない投球を見せていた。
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