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「点取ってって言ったじゃん!」
ベンチに戻る松田に不服そうな表情を浮かべる橘が声をかける。
「悪かったな点取れなくて。大丈夫だろ? お前は打たれないんだろ?」
松田はベンチにどかっと座り、いたずらっぽく橘に言葉を返した。
「うっ……とっ当然じゃん。」
「ならいいだろ。次は打ってやるからよ生意気翔太──」
そして回は二回に入る。
クリーンナップからの打順であったが四番の梶原はカウント2ー1からのストレートに空振り三振。
五番赤木は初球をレフトフライ。
6番今中はカウント1ー0からのストレートをセカンドフライ。
橘は宣言通りこの回も3人で片付けた。
そして二回裏
五番高橋はストレートと落差のあるカーブに翻弄され空振り三振。
六番猛田はカーブを狙い打つもポイントがずれサードゴロ。
七番柳田は初球をセーフティを試みるが真上に打ち上がりキャッチャーフライ。
東海大佐上も3人で終わり早くも投手戦の様相を見せ始めた──
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