VS 東海大佐上 ~前編~

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松田に2ランを浴びた神岡は、動揺を隠しきれず五番高橋にストレートのフォアボールを与えていた── 「タイムお願いします!」 朝霧は審判にタイムを取り神岡のもとへと駆け付ける。 「悠介……お前ホームラン打たれるの……初めてなのか?」 「……ああ……」 「!?」 神岡はうつむき加減でそう答えた。 神岡は中学時代130km台のストレートとフォークで敵なしであった。 そのためホームランを浴びることなど一度もなかったのだ。 そして今日初めて打たれたホームランに頭が混乱していたのだ。
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