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松田に2ランを浴びた神岡は、動揺を隠しきれず五番高橋にストレートのフォアボールを与えていた──
「タイムお願いします!」
朝霧は審判にタイムを取り神岡のもとへと駆け付ける。
「悠介……お前ホームラン打たれるの……初めてなのか?」
「……ああ……」
「!?」
神岡はうつむき加減でそう答えた。
神岡は中学時代130km台のストレートとフォークで敵なしであった。
そのためホームランを浴びることなど一度もなかったのだ。
そして今日初めて打たれたホームランに頭が混乱していたのだ。
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