VS 東海大佐上 ~前編~

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「やっぱお前も人の子だねー」 サードを守る坂本がマウンドに寄ってきた。 「……」 「まぁ今打たれて良かったんじゃね?」 「えっ?」 「ホームランの怖さ、一球の重みってやつが分かっただろ? なら次に進めるじゃねーか」 「えっと、つまりどういう意味……でしょう?」 「だあああああ。俺も何言ってるか分かんねーよ。とにかくシャキっとしろ! まだ初回だ。俺たちが必ず橘を攻略してみせる。だから気の抜けた投球すんじゃねーぞ!」 坂本は少し顔を赤らめながら、再び神岡のケツを蹴った。 「いや、だから痛いですって……でもなんだか元気もらいました!」 痛いお尻をさすりながらにこやかに答えた。 「とにかくこの回抑えるぞ悠介!」 「ああ!」
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