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この回からクリーンナップ二順目を迎えることとなる。
「──龍二……この回からあのフォーム使っていいか……?」
いつになく真剣な表情を浮かべる神岡。
「……ああ」
それを汲み取り朝霧も真剣に答えた。
「三番 レフト桐山君」
初球神岡は大きく振りかぶり右足を高く振り上げしなる左腕を振り抜いた。
ビュビュッ
ドパアアン
「ストライク!」
桐山は胸元に突き刺さるストレートに身動きできず見送ることしかできなかった。
(なんだ今の……? めちゃくちゃ速かったぞ?)
急に速度が上がったことに桐山は驚きを隠せないでいた。
そもそも振りかぶっても球速は変わることはない。
しかし初回とは明らかに違う球質に桐山は頭が混乱した。
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