VS 東海大佐上 ~後編~

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ノーアウト一塁、二塁と今日初めてのチャンス。打席にはナインの期待を背負う男、荻原誠 球場からは今日一番の歓声が上がっていた (初回はカットボールを引っ掛けたけど、ネタがわかった以上もう凡退しない!) 荻原は一度深呼吸して気持ちを集中させた ランナーを一、二度目で牽制しセットポジションから橘はモーションに移った ビュビュ シュパアアン 初球は胸元をえぐるストレート 思わず避けてしまうほどだった (相変わらずえぐいとこついてくるなぁ…) 続く二球目もインコースへのストレートが突き刺さる 荻原はまたもバットを振れずカウント2ー0のピッチャー有利のカウントへ そして三球目、橘は一転してアウトコースへと投げた (セオリー通りならここは外すはず。ここはボール…じゃない。カットを入れてくる!)
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