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「ようやく部にも馴染んできたけど、アレが足りないでやんすよね」
「あ~確かにアレが足りないよな……ってアレって何だよ!」
ノリツッコミをかます神岡。
「高校野球といえばアレに決まってるでやんすよ。グフフ……」
「もったいぶらずに言えよ!」
必要以上にじらす矢部にそろそろ堪忍袋の尾が切れそうである。
「もう鈍感でやんすね。マネージャーでやんすよ! やっぱり女の子がいるとやる気でるでやんすよ」
「まぁいないよりマシかな。募集してみりゃいいじゃん?」
「クラスの子片っ端に聞いたけど無理だったでやんす」
悲しみに暮れる矢部に心の中でそっと突っ込む。
(そりゃこんな○タクに言われてもねえ……)
「朝霧に頼んでみれば?」
「何ででやんすか?」
「まぁ見てれば分かるよ──」
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