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「おはよーって何だこれは!?」
グラウンドには30人近くの女の子が集まっている。
驚くのも無理はない。
「何ってマネージャーになってくれる人たちだよ」
「みんな朝霧くん目当てに来てくれたでやんすよ!」
「バカ!言ってんじゃねぇよ」
そう言って神岡は矢部の頭をこづいた。
「はは~ん、なるほどそういうことか…お前ら俺の名前を使ったな!」
朝霧が怒るのは無理はないだろう。
「だってマネージャー欲しいんだもん」
「でやんす」
うん、うんと頷く2人に呆れてものも言えない朝霧であった。
「ったくしょうがないやつらだな…」
「えっと…皆さんお集まりいただきありがとうございます! えっとその…集まっていただいたのは嬉しいんですが、僕目当てで来た人は帰ってください。僕は真剣に野球がやりたいので邪魔です!」
それを聞いた女の子たちはぶつぶつと文句を言いながら次々と帰って行った────
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