393人が本棚に入れています
本棚に追加
/305ページ
「あの…さぁ、どっかで会ったことない?」
先ほど気になっていたことを質問した。どうせすぐには返ってこないだろうと思っていたが、思ったよりすぐ返事が返ってきた。
「ある…よ」
「えっどこで!?」
「神岡くんの前…」
「前?」
「わたしの家、神岡くんちの前…だもん…」
「うそぉぉお!」
そう神岡は毎日遅刻ギリギリに家を出るため、佐山の存在に気付かなかったのだ。こんな身近にいたのに───
そして神岡の家に着いた
「ほんとに俺んちの真ん前じゃん」
「だから言ったじゃん」
そう言って佐山はクスクスと笑った。
「やっと笑ったな。笑顔でいるほうがかわいいと思うぜ!」
「えっ?」
「あっいや、まぁこれからよろしくな!(何を言ってるんだ俺は)」
「うん、また明日──」
こうしてマネージャーも入り、神岡も恋の一歩を踏み出した!?
最初のコメントを投稿しよう!