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「うん、まぁ確かじゃないけどな」
「毎朝一緒に登校してるってことは……付き合ってるってことよね?」
何かを企んだような顔をする松山。
「いや、それだけで付き合ってるとは……」
「よーし決めた!」
松山は急に立ち上がりこう言った。
「神岡をストーキングよ!」
「ええっ!?」
松山のいきなりのストーカー作戦
一歩間違えば犯罪である。
「別にいいじゃない。二人もどうか知りたいでしょ? 練習が終わったら尾行よ!」
そんなこんなで半ば強引に神岡ストーキング計画が持ち上がったのだった。
そして今日の練習が終わり……
「お疲れー、また明日な!」
神岡は着替えるとすぐに帰路へと着いた。
「うん! お疲れでやんす」
「おい、ほんとにやるのか?」
朝霧がひそひそ声で矢部に話し掛ける。
「決まってるでやんす! オイラの有希ちゃんは渡さないでやんすよ」
なぜか妙に燃えている矢部であった。
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