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「──よし、二人とも準備はいい?」
「大丈夫でやんす!」
「なんでこんなめに……」
神岡と佐山は付き合ってるのか疑惑を追及するため神岡ストーキングがいま始まった。
尾行していると前方には2人の黒い影。
1人は自転車を押しているため神岡であると確認できた。
もう1人は女の子佐山の可能性が高い。
「──で数学の山下がよ~寝てるやつにチョーク投げたらヅラがずれたんだぜ。クラス全員大爆笑だったぜ!」
「フフフ。山下先生ってカツラだったんだね~」
2人から10メートルくらい離れた距離から双眼鏡で覗き込む矢部たち。
「有希ちゃんキャラ変わりすぎでやんす……」
「ほら、やっぱり私の読みは間違ってなかったわね!」
自信満々な態度を見せる松山。
それに対し朝霧が釘をさす。
「ほんとに付き合ってんのかなぁ。俺にはそう見えないけど……」
「なんで? あんな有希見たことないわよ?」
「悠介ってあんま女に興味なさそうだし、ただ佐山がしゃべんないから話てるだけのような……」
そんなストーキングしている3人に謎の影が襲い掛かった。
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