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そんなやりとりをしているうちに前方の2人を見失ってしまった。
「あれ? いなくなったでやんす」
「もうあんたしっかり見ときなさいよね!」
「ちゃんと見てたでやんす! ちょっと目を離したすきに……」
「ほんとあんた使えないんだから」
「じゃあ今日はもう解散だな」
「仕方ないわねー。このメガネがカスだから」
「ひどいでやんすー。神岡くんのアホー!」
解散しようとしたその時黒い影が矢部らに襲い掛かる。
「誰がアホだって?」
「ひぇー!」
「あら神岡いたんだ」
現れたのはもちろんストーカーされていた神岡と佐山だった。
「わざとらしい言い方すんなよ。お前ら、つけてただろ?」
口笛を吹いてごまかそうとする松山。
高一のくせにリアクションが昭和である。
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