393人が本棚に入れています
本棚に追加
/305ページ
「だって顔がもうザコプ……」
確かに至って普通の顔、何の特徴も見当たらないのだ。
「お前先輩に向かってその態度はなんだー!」
神岡の頭を捕まえ両腕をこめかみに置き、捻り倒した。
「♂♀☆※℃◇◎□¢」
「ところで何のようですかザコプロ先輩?」
朝霧が秋山をちゃかすように話かけた。
「お前もかー! ってもういいわ。変化球がどうのこうのって聞こえたからな。俺がじきじきに教えて差し上げようと思ってな」
「秋山さんて持ち球なにありましたっけ?」
「えーとスーパーストンと落ちるウルトラシンカーだろ、それとハイパー切れるアルティメットスライダーだ!」
やたらかっこよく聞かせようとしているが、ただのシンカーとスライダーである。
「要するにシンカーとスライダーか……」
「おい、ウルトラシンカーとアルティメットスライダーだからな。ウルトラシンカーはハイパーすぎるからアルティメットスライダーを教えてあげようじゃないか」
何やら自信満々な様子の秋山だった。
最初のコメントを投稿しよう!