練習試合へ向けて

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「だって顔がもうザコプ……」 確かに至って普通の顔、何の特徴も見当たらないのだ。 「お前先輩に向かってその態度はなんだー!」 神岡の頭を捕まえ両腕をこめかみに置き、捻り倒した。 「♂♀☆※℃◇◎□¢」 「ところで何のようですかザコプロ先輩?」 朝霧が秋山をちゃかすように話かけた。 「お前もかー! ってもういいわ。変化球がどうのこうのって聞こえたからな。俺がじきじきに教えて差し上げようと思ってな」 「秋山さんて持ち球なにありましたっけ?」 「えーとスーパーストンと落ちるウルトラシンカーだろ、それとハイパー切れるアルティメットスライダーだ!」 やたらかっこよく聞かせようとしているが、ただのシンカーとスライダーである。 「要するにシンカーとスライダーか……」 「おい、ウルトラシンカーとアルティメットスライダーだからな。ウルトラシンカーはハイパーすぎるからアルティメットスライダーを教えてあげようじゃないか」 何やら自信満々な様子の秋山だった。
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