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「えっ? なにその反応……」
「いや~全然オーラがないってか、頼りなさそうっていうか」
初対面なのにこのセリフ。神岡は礼儀知らずなのである。
「……まぁ頼りないけど一応部長やらしてもらってるよ」
「質問なんだけど、他に部員いないの?」
そしてタメ口。普通なら殴られてもおかしくない。
「3年が僕を入れて3人、2年が5人だね」
「えっそれって人数足りないじゃん。試合とかどうすんの?」
「タメ口は禁止。そうなんだよね。僕が入部したときは2、3年は結構いたんだけど、僕らの代が3人しかいなくてね。で今の2年も5人しか入らなかったから……
だから秋と春の大会には出られてないんだ……」
「ええっ!? (廃部寸前じゃん)そうなんですか、じゃあ1年もっと入ってくれないと困るな……」
「僕らもたくさん入ってくれることを願ってるよ。──あっ入部希望だったよね? ここにクラスと名前を書いてくれるかな?」
そう言われて二人は紙に名前とクラスを書いた。するとコンコンとドアがノックされる音が聞こえた。
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