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ガチャガチャとまたドアノブが回る音がした。どうやらまた誰か入ってくるようだ。
「荻原さんちーっす! 新入部員入ったみたいっすね!」
「ああ、坂本に真田か。神岡君に矢部君に朝霧君だよ。仲良くしてやってくれ」
「俺は2年の坂本隆斗。よろしくな!」
とさかのように盛り上がった金髪が目立つこの男は坂本隆斗。喧嘩が強そうである。
「同じく2年の真田だ。よろしく」
続いて自己紹介したのは真田達也。茶髪のショートヘアである。
「こんちわっす!」
3人は声を揃えて挨拶を交わした。
「さて、人数も増えてきたし練習を始めようか。一年のみんなは練習できる用な服装は持ってるかな?」
「大丈夫です!」
「準備がいいな。よしっ。じゃあ着替えてすぐグランドへ集合だ! さっこのバケツと軍手持って!」
「バケツ? 軍手?」
「いいからいいから。じゃ先に行ってるよ──」
そういって萩原は足早に部室をあとにした。
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