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「いや7、9、1番皆スクリューだけ振りにいってました……」
セカンドを守る山崎が恐る恐る答える。
「スクリューが来るのがわかってるってことか?」
「っす。うまく言えないすけど……」
「……俺はこいつのスクリューが簡単に打たれるとは思わない。ここしっかり守るぞ! 腕しっかりふってこいよ!」
海野はキャッチャーミットを石川の胸にドンと当てホームベースに戻っていった。
「おう!」
そして試合は再開。
「4番 ショート荻原君」
(みんなが繋いだチャンスだ。絶対無駄にはしない!)
バッテリーはやはり警戒してかカウントは0ー2と悪くなる。
(俺のスクリュー打てるもんなら打ってみろ!)
そして3球目。
石川渾身の球が放られる。
ビュビュ!
カキーーーン!
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