初の練習試合

23/25
前へ
/305ページ
次へ
「いや7、9、1番皆スクリューだけ振りにいってました……」 セカンドを守る山崎が恐る恐る答える。 「スクリューが来るのがわかってるってことか?」 「っす。うまく言えないすけど……」 「……俺はこいつのスクリューが簡単に打たれるとは思わない。ここしっかり守るぞ! 腕しっかりふってこいよ!」 海野はキャッチャーミットを石川の胸にドンと当てホームベースに戻っていった。 「おう!」 そして試合は再開。 「4番 ショート荻原君」 (みんなが繋いだチャンスだ。絶対無駄にはしない!) バッテリーはやはり警戒してかカウントは0ー2と悪くなる。 (俺のスクリュー打てるもんなら打ってみろ!) そして3球目。 石川渾身の球が放られる。 ビュビュ! カキーーーン!
/305ページ

最初のコメントを投稿しよう!

393人が本棚に入れています
本棚に追加