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「そう……だよな。1人少し落ち込んでだよ。やる前から諦めてちゃダメだよな? よし、えーコホン。絶対甲子園行くぞー!」
「おーーー!」
「最後声裏がえってましたよ。絶対いきましょうね!」
「ああ、行こう! では監督から話があるそうだ」
椅子に腰掛けていた桑田が立ち上がった。
「えー諸君。いよいよ夏の本戦が始まるわけだが、私の中ではやれることはやったと思う。正直、私が就任当初は本当にやっていけるのかとても不安だった。だがみな私についてきてくれた。本当にありがとう。1年生諸君は初めての大会だ。そして3年にとっては最後の大会だ。悔いの残らない大会にしてほしい!」
「はいっ!!」
「それじゃお前達に渡すものがある」
監督はそう言うと何やら段ボールを運んできた。
「ここにはユニフォームが入っている。今から渡していく」
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