ぼっちだけど魔法使いです。

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ちなみに俺がさっき発言したあまりにも有名すぎるジ●ジョネタはクラスメートには通じない。 酷いことに俺のクラスメートはマンガ、アニメ、ゲームの知識をほとんど持っていなく『え?オタク?ああ、公害でしょ?』と言わんばかりの有様である。 そんな集団の中に結構ディープと言っていいかもしれないキモオタが一人。 浮かないはずがない。 そして俺は事あるごとにマンガ等のセリフを口走ってしまう悲しい性質があった。その性質が俺のクラスでの立ち居地をますます酷いものにしていた。 そう、一言で言い表すなら。 俺はクラスで一人ぼっち。 通称『ぼっち』であった。 で、今俺は職員室にいた。 教師からの出頭命令をすっぽかすと親を呼び出されたりとイロイロと面倒くさい事になるからである。 「芳樹君、授業内での暴動を起こしたのはあなたですね?」 「それでも僕はやっていない」 さきほどからこのやり取りが何回も行われている。 まぁ、本当は俺がやったのだが発火原因は魔法だ。一般人であろう教師共にわかるはずがない。
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