ぼっちだけど魔法使いです。

8/14
前へ
/357ページ
次へ
で、マンガ的な展開となると次のステップとして、何らかの事件が起こるはずである。 その事件の解決にあたっていた魔法使いの美少女が現れて俺といい仲になりながら話が展開するはずである。 となると……。 美少女が登場するタイミングはいったいいつになるのだろう? 魔法が使えるようになった瞬間に魔物にでも襲われながら美少女が登場して俺が助ける展開が好ましいのだが……。 魔法が使えるようになって時間の立つ俺にはもうその展開はこない。 今はまだまだ魔法のことにぜんぜん知らないから独学でもある程度は上達できるが、問題はそれより先のことである。 絶対に手詰まりになってしまうだろう。 そしたら魔法使いの先輩に魔法を教えてもらう他はない。 「…………自分からタイミングを作り出せばいいじゃない」 悶々と考えて気付く。 「呼び出せばいいのか。魔法使いを」 今、考えている作戦はこうだ。 まず、この世界に俺だけが魔法使いだという事はないであろうというのを大前提に置く。 昨日までは考えられない事だが、平凡な俺でさえ魔法使いになってしまうような世の中である。 他に魔法使いがいてもおかしくはない。 次に、マンガやアニメではやく見られる『魔法使いが魔力を感知しているシーン』がある。 実際俺は魔力を感知できる。 俺が魔法を使っている時、俺の魔力が放出されるのを感じた。
/357ページ

最初のコメントを投稿しよう!

10768人が本棚に入れています
本棚に追加