22人が本棚に入れています
本棚に追加
ーピポピポピポーン
「大正解!『百分率はパーセントですが、千分率は何でしょうか?』という問題の答えは、『パー・ミル』!」
戦いから解放された。
正解のサウンドが屋外デッキの隅から隅まで鳴り響く。
大岡村高校は初の全国大会で初の全国優勝を手にした。
「栃木県立大岡村高校、初の全・国・優・勝!!」
「「「やった〓!!」」」
大岡村高校のチームメンバーは全員喜んでいた。
チームリーダーの美夏も涙を堪えていたが、嬉しさが我慢に打ち勝ち、頬には嬉し涙を浮かべていた。
「……やったね!」
「う、うん!!」
「正解で良かった良かった」
互いに喜びを分かち合っていた。
「ちなみに3チームとも早押しボタンを押していましたが、大岡村高校と両チームのタッチの差は、なっなっなんと0.05秒!!」
彼らの作り上げた新記録は、初の全国大会で制覇したこと以外にもあった。
彼らの声は一層大きくなるばかりだった。
一方、わずかなタッチの差で敗北が決まったチームの女性陣はあまりの悔しさに泣いてしまった。
「っ、ちくしょ〓!!!!」
男子高校生の方も両手を握りしめ、悔しさを露わにしていた。
中にはその拳でテーブルに軽くぶつけた者もいた。
最初のコメントを投稿しよう!