PROLOGUE はじまり……

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「みんなで第1志望校、東京大学に合格して見せます!これからも一緒に頑張ろうね!!」 千尋はこのチームで唯一の男子高校生、翔の方向に顔を向けた。 「そうだな」 うるさいぐらいに喜んでいる女性陣に対して、翔はどちらかというと優勝してほっとしていたのだ。語り手が男性記者から総合司会者に代わり、この大会の最後の締めに入る。 「優勝した『大岡村高校』も、負けてしまった『駒沢第二高校』も『翔葉高校』も、最後の最後まで素晴らしいチームワークを見せてもらいました。クイズ大会が終わった後もみんな頑張ろう!!」 「「「はいっ!!!」」」 最後には、悔しくて泣いていたチームも笑っていたチームも、みんな笑顔で返事をしていた。
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