PROLOGUE はじまり……

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先生のいうことは正しい。 確かに俺も不合格をもらって悔やみたくはない。 あと、俺が下を向いたときに気付いたけど、俺の面談資料にはとても多くの書き込みがあった。 先生も俺のために一生懸命考えてくれているみたいだ。 「俺もどうにかしてお前の行きたいところに行かせてやりたいんだけどな、けれど今のお前の学力から偏差値を伸ばそうとしても遅すぎる」 いつもは厳しいことをいう先生だが、今日、しかもこの時だけは優しいような気がした。
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